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2010年08月06日金曜日
内科医で『神様のカルテ』の著者、夏川草介(なつかわ・そうすけ)さんの言葉
「医療の現場で一番感じているのは、あまりにも忙しい生活を繰り返していると、何も考えなくなるということ。心電図が止まったのを確認して『亡くなりました』と言っているそばから、別の患者さんが急変するということをやっていると、思考が止まっていく。後で時間ができたときに、おかしいと気付くけれども、現場に戻ると考える暇はありません。『あの時、もう少し何かできたのではないか』という後悔ばかりが積み重なっていく。それが非常にストレスで、本に書いたのはここまでできればと思ったことの一例です。」
長野県中信地方にある総合病院の内科医である夏川草介さん(31歳)は、地域医療の第一線で葛藤を繰り返しながら、初めての小説を書いたという。(8月6日付け東京新聞夕刊)
相当に忙しい毎日を送られているのでしょうが、「あまりにも忙しい生活を繰り返していると何も考えなくなる」「思考が止まっていく」と述べられていることに、わずかな共感も覚え、印象に残りました。
市民に豊かな医療が提供されるように何らかの対策をと強く思いました。
wrote by m-hamada : 2010年08月06日 18:01