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2010年04月17日土曜日
『日本辺境論』の著者、内田樹(うちだ・たつる)教授の言葉
「集団のパフォーマンスを上げるためには、いろいろなタイプの人材を有機的に組み合わせないといけない。頭が切れてロジカル(論理的)な人ばかりを集めると組織は破綻します」
「読売巨人軍が一時、4番打者ばかりそろえて勝てませんでした。小技のうまい選手、つなぎのできる選手も加えて、適材適所の役割分担型のチームにして強くなった」
「総合力では劣っていても余人をもって代え難い得意技を持った人、身の程をわきまえて黙々と仕事に打ち込む人、人を立て周囲を奮い立たせる人。組織のメーンストリートではない周縁で『雪かき』のような地道な仕事をいとわない人たちがいる。そんなモチベーションが高い組織は強い」
神戸女学院大学文学部総合文化学科教授である内田樹さんの言葉で、4月17日付け日経新聞夕刊に掲載されていました。
雪かきのような仕事に注目されるところが、辺境の民を論じられている内田教授らしいと興味深く思い、心に残りました。構成員がイキイキと楽しそうにしていて、なおかつ、ひとりひとりの力が伸び伸びと発揮されるような組織が、日本中に増えてほしいものと思いました。
wrote by m-hamada : 2010年04月17日 13:59